同盟とは 2019 6 29
私は、この15年間、日米安全保障条約については、
「アメリカは日本を守り、日本はアメリカを守らない」というのでは、
同盟関係とは言えず、「保護条約」ではないかと主張してきました。
もちろん、第二次世界大戦の敗戦で、
日本が「焼け野原状態」の時は、
そういう保護条約は必要だったでしょうが、
日本が戦後復興を遂げて、経済大国になった時に、
本当の同盟関係になるべきでした。
さて、2005年に、ハリケーン・カトリーナによって、
ニューオーリンズが甚大な被害を受けた時に、
私は、「日本の陸上自衛隊をアメリカに派遣すべきである」と主張しました。
当時、アメリカは、イラク戦争の継続中で、
州兵までイラクに駆り出されてしまい、
それがニューオーリンズ被災を拡大させたと言われました。
ニューオーリンズの8割が水没したと言われましたが、
早くから避難命令が出ていたにもかかわらず、
多くの人が、現地に取り残されて、水害にあってしまったのは、
貧困層が多く、移動手段として自動車を保有していなかったからだと言われました。
このような悲惨な状況を、
日本人は、連日、テレビ番組で眺めていたのですが、
正に同盟の真価が問われる状況でした。
あの時は、巨大ハリケーンによって、
アメリカ政府が明らかに機能しなくなっていたのですから、
日本は、テレビを見ている場合ではなく、アメリカを助けるべきでした。